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2006年09月20日

第2回著作権シンポジウムに多数ご参加ありがとうございました。

 9月の連休の合間という日程。各高等学校や中学校は、体育祭・文化祭の真っ最中で1日でも日にちが惜しい中、多くの先生方にご参加いただき、会場は満席となりました。一部の先生方には、資料が足りずご迷惑をお掛けいたしました。遠くは神奈川県からご参加頂いた先生もあり本当にありがとうございました。

 基調講演では、帝塚山大学の松岡学長が、高大連携による知財教育の取り組みをご紹介されました。文科省の現代GP(知的財産の法・政策・実務に強い人材の養成)採択がきっかけとなりこのシンポジウムがスタートしたわけですが、今年は大学院のGPともいえる「平成18年度派遣型高度人材育成協同プラン」に、『マルチプレイ型コンテンツ知財人材育成』が採択されたとのことでした。まさに【知財の帝塚山】とのキャッチフレーズが浮かびそうな躍進ぶりです。大学関係者の方はシンポジウムの後で高等学校の先生方に認知度が低いと謙遜されていましたが、知財に身を置く者としては注目すべき大学であることは間違いありません。今後の帝塚山大学のご発展に期待したいところです。

 私が担当したパネルディスカッションでは、NPO法人CCC-TIES(シーシーシータイズ) http://www.tiesnet.jp/ と奈良県大和路情報ハイウェイネットワークを利用し、生駒高等学校、山辺高等学校、帝塚山高等学校を結びステージ上の5名のパネリストとインターネットディスカッションという新たな試みを行いました。活発なご意見で90分の時間では正直なところ全く時間が足りないという状況でした。
 私の拙い司会の中、パネリストの皆さん本当にありがとうございました。私が一番勉強させていただき本当に得をした気分です。
 ここ数年で、本当に皆さんの著作権への関心が高まり、よく勉強されているという感想でした。35条ガイドラインを中心に議論を進めたのですが、現場の声をもっと盛り込んだ35条議論が必要だと痛感いたしました。また、英語の問題は、今回初めて時事通信社の井坂氏をお迎えし、本格的に議論いたしました。国内問題と違い各国の著作物への考え方から学ばなくてはならないこと、国内へ持ち込む際の通信社間の契約の問題等、様々なことを研究しなければならないこと等、痛感しました。この模様は、後日TIESのホームページで無料配信される予定です。ご興味ある方は、是非一度覗いてみてください。
 シンポジウムの開催にご尽力頂いた皆様、ご来場頂いた皆様、本当にありがとうございました。