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食品産地偽装(りんご果汁偽装)

 産経新聞の報道によると
『青森県弘前市のリンゴ加工品製造販売会社「青森県果工」が、りんごジュースなどの加工法や産地を偽装した問題で、青森県警は26日、不正競争防止法違反(虚偽表示)の疑いで、同社や佐々木隆夫社長ら幹部宅などを捜索。社長や幹部から任意で事情を聴いた。』8月26日産経新聞

 これだけ世の中が、食の偽装について神経を尖らせているのにまたですね。
 食品業界の人たちはどうしてこんなに無神経なのでしょうか?ひょっとしたら食品だけじゃないのかもしれません。日本の産業界全体が麻痺しているのかもしれません。建設業界でも耐震偽装がありましたし、マスコミでも記事の盗用がありました。

 しかし、最大の偽装は、政治家の公約やマニフェスト。選挙のたびに各党がマニフェストをつくり、政治家が公約を掲げますが、選挙が終わると(大半の方が)お忘れになる(笑)これこそ最大の偽装。
 規範を示すべき人たちが、これですから。そしてそこを衝かれても『政治判断』という黄門さまの印籠を振りかざす。閑話休題。

 いずれにしても偽装の代償の大きさは計り知れません。材料のりんごが足りなかったと言う社長のコメントが出ていましたが、天候に左右される農産物が、安定供給されること事態が危ういことを消費者も理解すべきです。バターが足りないからとって急に増産できません。牛が育つまで3年かかります。無いものねだりをすれば、他所から持ってくるしかないのです。安全を取るか安定を取るかは消費者です。
 海外から安く安定したものをいれる。そこには、労働搾取や国内業者への圧迫の問題があります。
 国内の安全なものを使う。国内産なら安全という神話が崩れかけています。また国内の生産者は海外並みのコストを強いられようとしています。むずかしい問題ですね。ただ、偽装は割の合わぬ犯罪であることを生産者は知るべきです。

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