四国八十八箇所お遍路道にゴミ100トン
四国のお遍路道にゴミの不法投棄が絶えないそうな…。
今朝のワイドショーでボランティアの皆さんが不法投棄されたゴミを片付ける姿が報道されていました。冷蔵庫や洗濯機、テレビなど家電ゴミにタイヤや産業廃棄物などまで含まれている様子。まさに「割れ窓現象」を実証するようなその姿に唖然としてしまいました。
誰が捨てたかという犯人探しは、おいといて私が以前に住んでいた団地の外周道路を思い出しました。それは、まず不法投棄された1台のクルマに始まりました。ひと月程するとタイヤがはずされ、窓ガラスが割られ、落書きでいっぱいになりました。三カ月もすると車の数は、5.6台に増え、クルマとクルマの間にテレビや冷蔵庫の投棄が始まり、ビニール袋に入った家庭ゴミも仲間入り……。遠くからゴミを投棄来た人もいたでしょうがそこで生活する人たちも一緒になってゴミを投棄してはいないだろうか?タマゴの殻や生ゴミの混じったビニール袋は、遠くの人が持ち込んだとは思えません。
今やこの「割れ窓現象」は、都会や田舎に関係なく日本中に発生する現象のようです。そしてこうした問題を引き起こしているのは、紛れもなくオトナです。こんなオトナたちの中で美しい心を持つ子ども達が育つわけがありません。「自分さえよければ的な利己主義」を「自由」と穿き違えている人たち、この存在が気になります。
子どもがまだ小さい頃、団地の公園のそばにあるバス停へ、娘を幼稚園の送迎バスの乗せるために毎朝送っていっていた時期がありました。その公園は、私の子どものような幼児から日向ぼっこのお年寄りまで様々な年齢層の人たちが利用していました。ある日、前夜に若者がハメを外したのでしょう花火の残骸や割れたガラス瓶が散乱していていました。私は無意識にゴミを拾い集めたのですが、周りの方からは好奇の目で見られました。
先日、ある方が仰っていました「この国では、近所の困っている人を助けようとすると色々と勘ぐられるが、遠く海外のの人を助けると美談になる。動物を助けるのも美談だね。おかしな国だね」。同感。