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2007年04月27日

北京石景山游来園

 「ディズニーランドは遠すぎる」というキャッチコピーでデイズニーのキャラクター達が許可もなく堂々と園内を闊歩する中国国営のアミューズメント・パークだという。また中国の自動車ショーでベンツやホンダに瓜二つの車が展示されているとも報道されていました。この報道を見て、まだまだ中国は、知的財産に対する意識が低い国だと感じた人も多いことでしょう。でも日本もつい最近までは、あまり変わらない状況でしたよね。うちの近所には、アンパンマン似のキャラクターを描いた幼稚園のスクールバスが走っていましたし、電気街へいけば、今でも道端で違法DVDが、偽ブランドバッグが白昼堂々と売られています。そうそう、日本もベンツやBMWによく似たクルマありましたね。前から見るとベンツで、横から見るとBMWみたいなクルマよく売れましたよね。どうもアジア人は、知財に疎いようです。世界中がどうなのかはわかりませんが、手先の器用さが災いしているのでしょうか?
 新しい技術は、天才的な技術者によってもたらされるものですが、その波及は、模倣という伝承によって伝わります。
 私が大学を出て就職した頃は、「先輩の技術は盗め」と教わりました。今は、マニュアルによって研修されます。マニュアル文化こそが、欧米からもたらされた伝承方法です。そのマニュアルは売買されるものです。おそらく中国の技術者の皆さんは、優れたものを模倣(技術を盗む)しているのではないかと感じます。そこには欧米的なマニュアルを売買するという感覚は存在せず、オリジナルに追いつけ追い越せという意識ではないでしょうか?
模倣して作った製品を世界中にばら撒くのですから、まあいくら弁護しても国際社会では、通用しない話ですが、理解できなくはありません。いずれにしても他人が苦労して作ったものを労せずそのレベルまで一気に行くわけですから、コスト負担は必要でしょう。中国の違法コピーを笑う前に私達も気をつけなくてはなりません。