久間章生防衛大臣のしょうがない発言
久間防衛大臣が講演で米国による原爆投下について「しょうがない」と発言した問題が、物議をかもしている。私の伯父は、被爆が遠因で他界した。原子爆弾が投下されて3日か4日後に親族の安否を確認するために長崎に行き間接的に被爆したという。当然のことながら直接被爆ではないので被爆者手帳も支給されず晩年は後遺症に悩まされていた。長崎に近かったため、子供の頃、原爆の話をよく聞かされた。長崎出身の久間防衛大臣がなぜあんな発言をするのか理解に苦しむ。原爆のことを被爆の悲惨さを知らない今の都会の子供ならいざ知らず、被爆地の出身の代議士が、である。
そして、安倍総理の例のごとく擁護発言、世論が批判を強めると厳重注意。この首相にしてこの大臣あり。この方には、哲学が無いようである。まるで視聴率を気にするTVディレクターのように視聴者の顔色を伺う。もうこの内閣に何を期待しても無駄のようである。
それにしてもこんな人に防衛大臣という国防の要を任せてよいのであろうか?
中東問題がもっと拗れたら「原爆を落として解決。まあこれもひとつの解決方法。しょうがない」とでも言うのか。北朝鮮から核ミサイルが飛んできたら「まあこれもしょうがない。アメリカに報復ミサイルを打ってもらいますか」
「武力解決はあってはならないことである」
この原則がなければ、全ての交渉は無駄な作業である。仮に武力衝突が、起きたとしても対話を閉ざしてはならない。出来得る限りの対話が必要だ。
無能な総理大臣は、またしても無能ぶりを遺憾なく発揮している。なんとか水大臣を死に追い詰め、巨大な悪の迷路をうやむやにしたかと思えば、年金問題。これも具体的な作業スケジュールもないままにちゃんとしますという空手形の乱発。そして今回の発言とその対応。まるで、プロのトーナメントに間違えて出ちゃったゴルフ初体験の「恥かき王子」。